6月22日(土)に開幕した東京都知事杯争奪第42回東京都学童軟式野球大会フィールドフォース・トーナメント(都知事杯)、初出場のライオンズは同23日(日)に行われた初戦の二回戦を逆転勝ち、同30日(日)に行われた三回戦をサヨナラ勝ちで勝ち上がり、ベスト16に進出しました。
その後2週続けて降雨により試合は行われず、7月21日(日)にトーナメントが再開。ライオンズは四回戦を逆転勝利したものの、続けて行われた準々決勝では力及ばず敗戦。しかしながら初出場の都知事杯で、見事ベスト8の結果を残しました。
【四回戦】序盤に失点を重ねるも逆転勝利で8強!
四回戦は八王子滝ガ原運動場野球場から舞台を移し、日野市多摩川グラウンド球技場で行われました。対戦相手は大田フレールA(大田区)さん。大田区は2017年に全日本学童東京都予選で優勝したチーム(池雪ジュニアストロングA)を輩出した地区で、大田フレールA(フレール)さんはその地区の都知事杯第一代表であり、今年の全日本学童東京都大会にも出場している強豪チームです。
先攻はフレール、1回表の攻撃。先頭1番にいきなり死球を与えると、二つの内野ゴロで二死3塁に。続く4番中越二塁打、5番中前安打と連打を許し、ライオンズが初回2点を先制されます。
1回裏、ライオンズの攻撃。1番、2番が倒れ二死となりますが、3番が3塁手のグラブを弾く内野安打で出塁すると、4番が左越えの特大本塁打を放ち同点に追いつきます。
2回裏、フレールの攻撃。この回先頭の7番に再び死球を与えると、バッテリーエラーと二つの内野失策で勝ち越されます。さらにバッテリーエラーでこの回2点目を失うと、ここでライオンズは投手をスイッチ。70球制限を考えるとやや早めの交代となりましたが、ライオンズのエースに後を託します。1番右直エラーで1点を失うものの後続を断ち、3失点でこの回を切り抜けます。
ライオンズの反撃は3回裏。二死後2番が死球で出塁すると、四球を一つ挟む5連打(三塁打1)を記録するなど打者10人の猛攻で、この回一挙に5得点。5-7と試合をひっくり返します。
4回裏、ライオンズの攻撃。1つの四球と3本の長打、1本の単打で4点を奪い、5-11と試合を優位に進めます。
6回裏、ライオンズの攻撃。一死後4番が左中間を破る二塁打を放つと、5番が右中間を深々と破る三塁打(記録上は二塁打)を放ち、2塁走者が還って5-12×のコールド勝ち。ライオンズ打線が爆発しベスト8、準々決勝進出を決めました。
この試合のポイントは救援したエースの好投です。持ち前の奪三振力を封印する抑えたピッチングで、4回3/3、実質5イニングを奪三振2、与四球2、被安打1の61球無失点。この試合を最後まで投げ切ったことで、準々決勝に投手2人を残すことができ、チームに大きく貢献しました。
【準々決勝】失策で自滅、4強ならず!
1試合をライオンズ準々決勝の相手は金町ジャイアンツ(葛飾区)さん。昨年の全日本学童東京予選を制し東京第一代表で全国に進んだチームで、今年も全日本学童東京都予選に出場している東京屈指の強豪チームです。
この試合に勝ち4強となれば、9月に予定されている学童王座決定戦への出場権が得られます。また日程の遅れにより4強から抽選で関東大会の出場チームが決まることになっており、その抽選権も得られます。さらに昨年度この大会を制し、今年の全日本学童東京都予選3位で全国大会出場が決まっている山野レッドイーグルスA(世田谷区)さんと準決勝で対戦することになり、勝つことで大きなものが得られる一戦となりました。
その大事な試合を先制したのは後攻のライオンズ。2回裏、この回先頭の6番が振り逃げで出塁し、二つのバッテリーエラーで無死3塁のチャンス。続く7番の内野ゴロでライオンズが1点を先制します。続く8番も中前安打で出塁しますが、9番の送りバントが小飛球となりダブルプレイとなり追加点のチャンスを逃します。
しかし3回表、ジャイアンツの攻撃でした。この回先頭の8番の右前安打を右翼手が後逸し、一気に3塁まで進まれると、続く9番の内野ゴロで同点に追いつかれます。さらにバッテリーエラーを含む4つの失策と与四球1、長打を含む被安打3で4点を失い、この回5失点でジャイアンツに主導権を握られます。
3回裏、ライオンズの攻撃。この回先頭の1番が四球で出塁すると、2番の右前安打で無死1、3塁。3番は三振に倒れますが、盗塁で一死2、3塁のチャンスを掴み、前の試合で本塁打を放っている4番に。バッテリーエラーで3塁走者が本塁を狙いますが、一瞬及ばずタッチアウトで二死3塁。4番の適時打で1点は返したものの、この回3安打を放ちながら(5番左前打)1得点と、ライオンズは流れを掴み切れません。
逆に5回の表には2つの与四球で走者を出し、バッテリーエラーで2、3塁とされた後ツーランスクイズを仕掛けられ、無安打で2失点。6回の裏には四球と単打で無死1、2塁のピンチを迎え、二つのバッテリーエラーとスクイズで2失点。2-9と試合を大きくリードされます。
6回の裏、この回無得点に終わればコールド負けになってしまうライオンズの攻撃。一死から6番が中越二塁打を放ち得点のチャンスを掴みますが、7番が三飛に取れ8番代打が良い当たりも二直と倒れゲームセット。4強入りの望みは潰えました。
結果的に7点の大差が付きましたが、ライオンズの被安打は5本で、これはライオンズの6安打より一つ少ない数です。ライオンズの敗因は与四死球の多さ(ライオンズ6、ジャイアンツ2)と、バッテリーエラーを含む失策の多さ(ライオンズなんと10)でしょう。
やはり野球の基本は、守備では確実にアウトを一つ獲って失点の確率を減らすこと。そして攻撃では走者を確実に一つ先の塁に進め、得点の確率を上げることに尽きます。
大舞台でライオンズ守備に固さが見られ、失策等で相手走者に容易に進塁を許し、ディレードホームスチール、ツーランスクイズなど多彩に仕掛けられて失点を許す。典型的な負け試合で、全国レベルのチームの1点への集中力の高さ、いわば格の違いを見せつけられた一戦となりました。
それでもこの大会、ライオンズ1部チームにとって都内強豪チームとの対戦は良い経験になりました。この経験を活かし選手一人一人が高い意識を持ち、春季に残るG1、北多摩決勝トーナメントで結果を残し、学童野球の集大成である秋季大会でさらなる好成績を挙げるよう期待します。
今大会は悪天候により大きくスケジュールが変動しました。試合会場の確保や役員配置の調整など、大会関係者の皆さまには多大なるご尽力があったと存じます。大会関係者の皆様のご尽力に深く感謝し、来年もこの舞台に戻ってきたいと望んでおります。ありがとうございました。
【ジャビット決勝】ライオンズ、今季三度目の準V
都知事杯四回戦の前日7月20日(土)、小平第14小学校グラウンドでジャビットカップ2019小平大会決勝が行われ、小平ライオンズ1部チームは小平スーパーコンドルと対戦。相手の強力打線に屈し4-13で敗戦し、今季3度目の準優勝となりました。
この試合ライオンズが1回裏に1点を先制しましたが、2回表、5つの四死球と本塁打を含む2安打で大量7点を許し、3点を返したもののその後も6点を奪われて4-11の5回コールド負けに終わりました。
翌日の都知事杯連戦に備え5イニングを4投手で回し、決勝ながら調整試合の意味合いも強い一戦となりましたが、それを割り引いて考えたとしても、現時点で攻撃力はスーパーコンドルに分があるのが事実です。
秋の大会まで残された時間で攻撃力と守備力を研鑽し、秋季KGBLチャンピオン大会での雪辱を期待します。
頑張れ!小平ライオンズ!!
<管理人より>
村田コーチ、長大なレポートと多くの写真、ありがとうございます。小平ライオンズ、都知事杯ベスト8まで進んだことは素晴らしいことですね。レベルの高いチームと戦うことは、よい経験となります。これが秋の大会につながることを期待します
<2019/07/25 管理人:ミヤギ>