令和最初の小平チャンピオンを決めるKGBL春季大会決勝戦が、5月5日(日・祝)に市内大沼グラウンドで行われ、既に決勝進出を決めているライオンズ1部チームが小平スーパーコンドルと対戦。試合はタイブレークまでもつれる接戦となりましたが、ライオンズ一歩及ばず敗戦し、準優勝となりました。
小平スーパーコンドル(小平SC)は決勝までのKGBL3試合で46得点と、イニング平均3.4点以上を叩き出している強打のチーム。対する我らがライオンズは練習試合1試合を含む直近の4試合・27イニングで、失点が僅か2点(途中22イニング連続無失点を記録)と守りが絶好調。安定した守備力で、昨年のKGBL新人戦優勝チームに挑みます。
先攻は小平SC、1回表の攻撃。先頭1番に左前に弾き返され、盗塁と送りバントで一死3塁に。続く3番の内野ゴロを処理する間に3塁走者が還り、ライオンズが1点を先制されます。
1回の裏、ライオンズの攻撃。3つの四球を選びますが、盗塁失敗などもあり得点に至らず。
2回の表、小平SCの攻撃は、中堅手の好プレイもあり三者凡退。そしてその裏にライオンズが反撃します。先頭の6番がセンターへの安打で出塁すると、7番が送りバント。これが相手の失策となり無死1、2塁に。さらに8番が四球を選び、無死満塁と逆転のチャンス。9番が注文通りの転がすバッティングで同点に追いつくと、続く1番の内野ゴロ失策でライオンズが逆転に成功。2番のスクイズも決まり、ライオンズが3-1と2点リードします。
しかし決勝ともなれば、そう簡単に勝利の女神は微笑んでくれません。3回の表、失策と連続四死球で逆に無死満塁のピンチを迎えると、相手3、4番に連続長短打を浴びて3点を失い、小平SCに再逆転を許します。さらに5番の仕掛けたスクイズを外した投球が暴投となり、ライオンズこの回4失点。そのまま5番に四球を与え、盗塁で無死2、3塁とピンチが続きます。制球に苦しみながらも6番をツーストライクまで追い込んだところで、ライオンズが投手を交代。6番を三振に斬って一死とすると、小平SCベンチが動いて7番にスクイズのサイン。ここはライオンズバッテリーが外して、3塁走者を三本間挟殺に。ライオンズのリリーフ投手が見事に火を消します。
3回の裏、すかさずライオンズも反撃に転じます。この回先頭の5番が右中間を破る二塁打を放ち、続く6番の左前安打に失策が絡んでライオンズが1点を返します。さらに無死2塁と同点のチャンス。7、8番は倒れますが、9番が三塁内野安打で二死ながら1、3塁に。1塁走者となった番がこの場面で盗塁を仕掛け、一二塁間に挟まれる隙に3塁走者がホームイン。走の連携プレイでライオンズが同点に追いつき、試合を振り出しに戻します。
そして4回からは試合が一転して投手戦に。7回の表を終えて5-5の同点のまま、ライオンズ7回の裏の攻撃へ。
7回の裏、ライオンズの攻撃は3番からの好打順。期待通り安打で出塁し、サヨナラへお膳立てを整えます。4番は遊ゴロに倒れますが(2塁フォースアウト)、続く5番の当たりはセンターを越える長打性の当たり。しかしフライキャッチの可能性もあると判断した1塁走者のスタートが遅れ、3塁をオーバーランしたところで進塁を阻まれ3塁タッチアウト、二死2塁となります。6番申告敬遠で二死1、2塁。逆転サヨナラの望みを7番に託しますが、遊ゴロに倒れ(2塁フォースアウト)サヨナラならず。試合は既定の7回を終え、両者譲らずタイブレークに。
8回の表、タイブレークは無死1、2塁からの継続打順となり、小平SCは打順良く4番から。その4番がタイムリーを放ち、小平SCが1点勝ち越します。ライオンズ2番手投手は、ここまで17人の打者に対して無四球と好投しましたが、ここで投球制限の70球に達しマウンドを降ります。
代わった3番手投手が5番に四球を与え無死満塁となりますが、逆にこれでライオンズ守備陣は守り易くなります。内野前進守備のシフトを取って6番を遊ゴロホームゲッツー。これでピンチを切り抜けたかと思われましたが、続く7番に左越えの2点タイムリーを浴び、ライオンズはこの回3点を失います。
8回の裏、ライオンズの攻撃。無死1、2塁から始まり打順は8番から。右方向への連続内野ゴロで1点を返しますが、反撃もここまで。5-5(T.B.1-3)のスコアでライオンズ敗戦、準優勝となりました。
タイブレークでの敗戦は、ある程度仕方のないことだと割り切れます。この試合の敗因はやはり、最終回に得点できなかったことでしょう。一瞬の判断が勝敗を分けて、やや悔いは残るものの大きな教訓を得た敗戦になりました。
残念ながら全日本学童東京都大会への道は閉ざされましたが、ライオンズは6月22日にダイワハウススタジアム八王子で開幕する、「東京都知事杯第42回東京都学童軟式野球大会フィールドフォーストーナメント」への出場資格を得ました。この大会を制覇したチームには、都代表として関東大会出場への道が開かれます。
ジャビットカップ小平大会を始め、ライオンズ1部チームにはまだまだ挽回のチャンスがあります。次の大会こそ優勝を目指して、頑張れ!小平ライオンズ!!
<管理人より>
今回も記事と写真を村田コーチからご提供いただきました。 さすがに決勝戦は、いつもに増して
躍動感あふれる写真が多いように思います。
小平ライオンズ、準優勝おめでとう! 次の試合も期待しています!
<2019/05/09 管理人:ミヤギ>