「第34回東京都市町村対抗少年軟式野球決勝大会」が8月5日に羽村市で開幕し、小平市代表のライオンズは一回戦で国分寺市代表・国分寺バッファローズと対戦。3-4のスコアで惜敗し一回戦敗退となりました。
国分寺バッファローズさんとは今年3度目の顔合わせ。6年生チームとしては、初試合となった2月12日の練習試合以来の対戦です。その際は2-1でライオンズがサヨナラ勝ちと息が詰まるロースコア・ゲームとなりましたが、お互い春季大会を経てどれだけ成長したのかが分かる興味深い対戦となりました。
先攻はバッファローズ。初回一死から2番が中越三塁打を放ち、ライオンズは早くもピンチを迎えます。続く3番のスクイズを投手が打球処理してグラブトスも間に合わず、野選となってライオンズが先制されます。
1回裏ライオンズの攻撃。一死から2番が相手の失策で出塁し、盗塁と3番の3塁ゴロで二死3塁と、早くも同点のチャンスを迎えます。続く4番の当たりは3塁ゴロとなりますが、送球が本塁側に逸れて打者走者と一塁手が交錯するエラーとなり、この間に3塁走者が生還してライオンズが追い付きます。
2回表バッファローズの攻撃。6番を遊ゴロに仕留めるも7番に死球を与え、牽制悪送球で一死2塁。8番送りバントで二死3塁。迎えた9番の頭への死球でライオンズベンチが動き、早くも2番手投手にスイッチ。リリーフした投手が1番を三振に取り、ライオンズはこの回無失点でしのぎます。
3回表バッファローズの攻撃。ライオンズは先頭2番に死球を与え、盗塁で無死2塁のピンチ。3番は3塁ゴロに打ち取りますが、三塁手の送球が悪送球となり2塁走者が一気に生還。さらに盗塁と二つのバッテリーエラーで1点追加され、ライオンズは1-3と差を広げられます。
3回裏ライオンズの攻撃。先頭1番が中前安打で出塁しますが、盗塁成功の後ベースを離れた隙にタッチされアウト。しかし2番が失策で出塁し、盗塁とバッテリーエラーで一死3塁のチャンスを作ります。続く3番がセンター前にしぶとく落として、スコアを2-3の1点差に。しかしその3番も牽制でアウトとなり、ライオンズはこの回、4番の内野安打を含み3安打をまとめたものの得点1に終わります。
4回表バッファローズの攻撃。先頭8番が四球で出塁し、続く9番が送りバント。打球を処理した投手が2塁封殺を狙いますが、送球が高くオールセーフとしてしまいます(記録は投手の野選)。続く1番を三振に仕留めますが、2番の打席でボークを取られ一死2、3塁。2番にスクイズを決められて2-4と再び離されます。
4回裏、5回表は両チーム得点無く迎えた5回裏ライオンズの攻撃。二死から3番が四球を選び、盗塁とバッテリーエラーで二死3塁。4番も四球を選び二死1、3塁。5番の打席で1塁走者が盗塁。捕手からの送球を野手がカットしますが、その処理が少しもたついたのを見た3塁走者が本塁を果敢に狙います。完全にアウトのタイミングでしたが、送球が逸れてホームイン。ライオンズは3-4と1点差に迫ります。
しかし反撃もそこまで。5番が右飛に倒れると時間切れでゲームセット。わずか1点及ばずライオンズ一回戦敗退となりました。
初回、ライオンズは相手スクイズを野選としましたが、無理をする場面ではありませんでした。守備の目的は相手の得点を防ぐことではなく、アウトを獲ってそれを3つ重ねることです。4回表の送りバント野選にしても、確実に1塁でアウトを獲っておけばこの回の失点を防ぐことができたでしょう。2月の練習試合で相手チームがバントを有効に使ってくることは分かっていた筈なのに、その対策が万全でなかったのは残念でした
最終回の得点にしても、100%盗塁が成功する場面だったのに無理をすることはありませんでした。結果オーライとなりましたが、あれは明らかに暴走です。慌てずに二死2、3塁のままにしておけば、塁上から相手にプレッシャーを掛けられたので、もしかしたら違った結果になっていたかもしれません。
対戦チームの実力が拮抗していれば、本来野球とは得点が入りづらい競技です。今回両チームの安打数はともに3でした。結果の違いは一つのアウト、一つの進塁にこだわる選手の意識の違いです。上部大会に進出するような強豪チーム相手では、一つの判断ミスが命取りになりかねません。
8月10日に開幕し、12日に初戦となるJ:COMジャビットカップチャンピオン大会と、そして続く秋季大会では、もう少し緻密な野球をして一段と成長したライオンズを見せてくれることを期待します。
なお、ジャビットカップ初戦は深川ジャイアンツ(江東区)さんと対戦、三鷹市大沢グラウンドC面で13時プレーボール予定です。
今回は残念でしたが、ジャビットカップでの勝利を願っています。
今回も村田コーチから記事と写真を提供委いただきました。ありがとうございます。
<2017/08/09 管理人:ミヤギ>